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月別アーカイブ: 2025年4月

第4回造園雑学講座

みなさんこんにちは!
長池庭園、更新担当の中西です。

前回は、実際の施工事例やお客様との共同作業、伝統×モダンやIT活用など、新旧織り交ぜた造園の魅力をお伝えしました。今回は、以前予告した通り「お客様が安心して庭づくりを任せられるまでの流れ」をテーマに、特に費用面や工期、アフターサポートなど、皆さんが気になるポイントを詳しくご紹介していきたいと思います。


1. 初期段階の費用イメージと見積もり

1-1. おおまかな費用感を把握する

「庭づくりの費用はどのくらいかかるの?」という質問をよくいただきます。
実は、造園費用は敷地面積・現地の状態・使用する素材・デザインの複雑さなどによって大きく変わります。たとえば和風庭園に石組みや水流を取り入れる場合、素材費や施工の手間がかかるため、シンプルな洋風ガーデンとは費用レンジが異なります。

1-2. ヒアリング後に概算見積もりを提示

植木屋祐では、まずお客様からのヒアリングでご希望のスタイルやご予算を伺い、その情報をもとに概算見積もりを作成します。

  • 「一部分だけ改修したい」なら、比較的リーズナブルに

  • 「全面的に造り直したい」なら、プランの自由度が増える分コストも変わる
    ヒアリングをしっかり行うことで、余計な費用がかからないよう最適なプランをご提案します。


2. 工期の目安とスケジュール管理

2-1. 造園計画全体の流れ

  1. プランニング・お見積り:数週間~1か月程度

  2. 施工準備(材料・職人手配、詳細設計など):1~2週間ほど

  3. 施工本番:規模によって数日~数週間

  4. 引き渡し・アフターケア開始:施工完了後

庭の規模や内容によって、工期は大きく変動します。小さな花壇のレイアウト変更であれば数日、石組みや水槽などの大規模設備を伴う庭園づくりなら2~4週間以上かかることも。

2-2. 天候や季節との関係

造園は屋外作業が中心のため、雨天や台風シーズンの影響は避けられません。職人の安全や品質を確保するためにも、天候不良時は作業日程をずらす場合があります。

  • 春・秋は比較的作業がしやすく、植栽にも向いたシーズン

  • 真夏・真冬は施工自体は可能でも、植物に負担がかかりやすい

こうした季節要因を踏まえながら、柔軟にスケジュール管理を行うのがプロの仕事です。


3. 工事中の安心サポート

3-1. 進捗報告とコミュニケーション

施工期間が長くなるほど、お客様は「今どうなっているの?」と気になるもの。植木屋祐では、工事の進捗や現場の様子を定期的にご報告し、疑問点やご要望があればその都度確認させていただきます。

  • メールや電話だけでなく、LINEなどのSNSで気軽に連絡を取ることも可能

  • 現場での打ち合わせや見学を歓迎し、随時意見交換

3-2. イメージのブレを防ぐ工夫

設計段階で作成した図面や3Dパースを、現場でもこまめに参照しながら作業を進めます。万が一「ここをもう少し広くしたい」「フェンスの色を変更したい」といった要望が生じた場合も、職人と設計担当が連携し、可能な範囲で柔軟に対応していきます。


4. アフターサポートの重要性

4-1. 引き渡し後が本当のスタート

庭づくりは施工で完了、ではなく、そこからが本当の始まりです。

  • 春夏秋冬で植栽や芝生の状態は変わり続ける

  • 植木や草花には剪定や施肥、害虫対策などの定期的な手入れが必要

植木屋祐では、定期的なメンテナンスサポートを中心に、庭を常にベストな状態に保つためのお手伝いを行っています。

4-2. 修繕・リフォームの相談

造園後も「もう少しここを変えたい」「新たに花壇を増やしたい」など、ライフスタイルの変化に合わせたご要望が出てくることがあります。

  • 水回りや石材設備の交換・修繕

  • 植栽の追加や変更
    こうしたご相談にもスピーディに対応し、長く快適にお庭を楽しんでいただけるようフォローを続けてまいります。


5. 安心してご依頼いただくためのポイント

  1. 希望・予算・スケジュールを正直に伝える

    • ご予算や工期に関するご要望を正直にお聞かせいただくことで、最適なプランを立案可能

  2. 信頼できる施工実績をチェック

    • ブログやSNSでの施工事例、実際に見学できる現場などを見るとイメージが湧きやすい

  3. アフターケアの体制を事前に確認

    • どのようなメンテナンスメニューがあるか、アフターサポートはあるか

造園は大きな投資でもありますから、「この業者に任せて良かった」と思っていただけるよう、私たちも真摯に取り組んでいます。


まとめ

今回は、お庭づくりを依頼される上で特に気になる費用面、工期、アフターサポートを中心にお話ししました。実際の金額や期間は、庭の規模や内容によってさまざま。お客様の理想やご事情に合わせて柔軟にプランを組み立てることが、安心してお任せいただく大切なポイントとなります。

庭づくりは、「家族の思い出が育まれる場所」を作る大きなプロジェクト。私たち植木屋祐は、お客様との丁寧なコミュニケーションと細やかなアフターサポートで、長い年月をかけて庭を一緒に育んでいきたいと考えています。


次回予告

次回は、「DIYで楽しむお庭づくりのヒント」と題して、手軽に取り入れられるプチリフォームやガーデングッズの選び方など、専門業者に依頼しなくても気軽にできるアイデアをご紹介予定です。お楽しみに!


求人のお知らせ

最後にお知らせです。長池庭園では、一緒に働いてくださる仲間を募集しています。造園はチームワークが命。未経験の方でも「植物が好き」「自然の中で働いてみたい」という想いがあるなら大歓迎です。ぜひ求人情報ページもご覧ください!

それでは、次回の更新をお楽しみに。

詳しくはこちら!

 

第3回造園雑学講座

みなさんこんにちは!
長池庭園、更新担当の中西です。

前回は、造園プロセスの流れやヒアリングから設計、施工、アフターケアに至るまでの実践的なお話をしました。今回はその続編として、さらに一歩踏み込み、「実際の施工事例」や「お客様との協働」、「今後の造園業界のトレンド」などについてご紹介します。造園がどのように暮らしに寄り添い、時代に合わせて進化していくのか、ぜひ最後までお付き合いくださいね。


お客様との二人三脚で育む庭づくり

1. 施工事例:ビフォーアフターが語る物語

造園の魅力の一つは、何気ない空きスペースが“見違える空間”へと変化していくことです。

  • ビフォー: 既存の植栽が伸び放題で雑草が多く、庭として活用できていない状態

  • アフター: 動線を整理し、季節ごとに異なる花が咲く植栽を配置。ウッドデッキや小さなベンチを設置して、家族がくつろげる憩いの場へ
    こうした変化は、単に「綺麗になった」「おしゃれになった」だけではなく、「ここに住む人の生活や想いを映し出す空間づくり」を目指した結果です。

2. お客様参加型の造園づくり

植木屋祐では、お客様にもできるだけ積極的に関わっていただくよう心がけています。

  • 苗木の植え付け体験: お子さまでも挑戦できる簡単な植栽作業を一緒に行い、「庭を育てる楽しみ」を実感していただく

  • メンテナンスレクチャー: 剪定や芝刈りのちょっとしたコツをお伝えすることで、ご自身で庭の成長を見守る喜びを感じてもらう
    「庭を持つ」ということは、「植物と一緒に暮らす」ということ。職人だけではなく、お客様も一緒に育み続けるからこそ、愛着の深い庭が完成します。


伝統と最新技術のハイブリッド

1. 和の伝統美 × モダンエクステリア

日本庭園の伝統技術を大切にしながら、あえてコンクリートやガラスといったモダン素材を組み合わせることで、古き良き意匠と現代建築が調和した空間を演出することが可能です。

  • 石畳や飛石 × 照明デザイン

  • 竹垣 × ガラスパネル
    既存の家屋や建築様式、さらにはお客様のライフスタイルに合わせ、伝統とモダンの融合を図るのも、私たちの得意分野です。

2. IT・IoTを活用した“スマートガーデン”

庭の照明や自動潅水システム、センサーで土壌の湿度をチェックして適切に水やりを行う仕組みなど、IT技術を活用した“スマートガーデン”は、忙しい現代人の強い味方です。

  • タイマー式灌水: 手間をかけずとも枯れにくい、いつでも元気な植物が育つ

  • スマホ連動のライトアップ: 帰宅前にスマホ操作でライトをオン。夜の庭も安全に

こうした先端技術も取り入れながら、自然のリズムとのバランスを保つことが今後の造園業のカギになっていくと感じています。


庭づくりを支える職人たちの想い

先端技術が増えても、最後はやはり「人」の力が大切です。

  • 石や木材の細かな加工、石組みの繊細な角度の調整

  • 植物ごとの植え付けタイミングや剪定方法
    そうした職人の長年の経験や勘は、AIでは補いきれない領域。だからこそ植木屋祐では、技術はもちろん、「人柄」を重視した採用を行っています。一緒に働く仲間に求めるのは、「ものづくりが好き」「自然や植物が好き」という心からの想い。
    私たちの庭づくりは、職人とお客様とがひとつのチームとなって完成するからこそ、生き生きとした空間が生まれるのです。


今後の展望:造園を“文化”として根付かせる

日本には四季折々で移ろう豊かな自然と、それを愛でる文化があります。

  • 地域イベントやオープンガーデンの開催

  • 各種ワークショップでの植栽やアレンジメント体験

  • SNSやオンラインサロンでの造園知識の共有
    造園を「一部の人だけが楽しむ特別なもの」ではなく、「誰もが気軽に取り入れられる文化」にしていきたい。そのために、私たちはイベント参加や情報発信、地域との協力なども積極的に行っています。


まとめ

今回は、具体的な施工事例やお客様との協働、さらに伝統と最新技術を掛け合わせた造園スタイルについてご紹介しました。造園業の未来はどんどん広がっています。そして、その中心にはいつも“人”がいます。

庭を創り出すのも人、庭を愛するのも人。だからこそ私たちは、「人柄」を何よりも大切にしながら、これからも新たな価値を創造していきたいと考えています。

次回の予告

次回は、「お客様が安心して庭づくりを任せられるまでの流れ」と題して、特に費用面や工期、アフターサポートなど、皆さんが気になる具体的なポイントを掘り下げていきたいと思います。

どうぞお楽しみに!


求人のお知らせ

長池庭園では、一緒に働いてくださる仲間を引き続き募集中です!

  • 未経験でも植物や自然が好きな方歓迎

  • 職人技術を学びたい方、IT技術と融合した新しい造園に興味がある方
    私たちと一緒に「生きた風景」を作り上げてみませんか? 詳細は求人情報ページをご覧ください。ご応募お待ちしております!

それでは、次回の更新をお楽しみに。

詳しくはこちら!