
みなさんこんにちは!
長池庭園、更新担当の中西です。
~病気の予防~
樹木の病気は、森林資源の価値を大きく損ない、林業経営に深刻なダメージを与える要因です。特に気候変動や外来病害虫の影響により、今や病気は「まれな事故」ではなく「予防すべき恒常的リスク」になっています。林業における病気の予防法を多角的に解説し、現場で実行可能な対策をご紹介します。
病気が発症してからでは治療にコストと時間がかかる
周囲の樹木へ感染が広がるリスクが高い
生産木・景観木・生態系保全木の健全性維持のためにも重要
→ 林業における病害防除は「事後対応ではなく事前予防が基本」
間伐・枝打ちで風通しを良くする
過密植林の解消
林床の水はけ改善
→ 湿気や密集が原因となる病気(例:スギ赤枯病、葉枯れ病)には特に有効
病気の兆候がある木の早期伐倒・焼却
伐採後の切り株に殺菌剤を塗布
伐採機械の消毒による病原体の拡散防止
→ 松くい虫病・ナラ枯れなどの二次感染を防ぐために不可欠
耐病性品種(クローン苗や改良品種)を選定
樹種の多様化で一斉感染を防ぐ
→ モノカルチャー(単一種の植林)は病害発生のリスクを高める
病名 | 主な予防策 | 補足 |
---|---|---|
松くい虫病 | 樹幹注入(薬剤)、マツノマダラカミキリのトラップ設置 | 周辺の健康木も予防注入対象にする |
ナラ枯れ | バイオトラップ、罹患木の除去 | 春〜初夏の繁殖期前の伐採が効果的 |
スギ赤枯病 | 通風改善、密植回避、枝打ち | 高湿度環境での拡大を防ぐ |
ドローンによる空撮診断
AI画像解析で病葉・変色葉の早期発見
GPS付きフェロモントラップで発生マッピング
→ 省力化と早期対応を両立するスマート林業への展開が進行中
林野庁の森林病害虫防除事業補助金
各自治体による樹幹注入費用補助
国立研究開発法人の診断・評価支援
→ 予防策には費用がかかるが、補助制度を活用すれば経済的負担が軽減
病気予防は単独の林分(森林区画)だけでは限界があるため、
地域の森林組合との連携
隣接地所有者との協議
市町村単位での面的防除の計画立案
が今後ますます重要です。
病気予防は、「木を守る」ことではなく「森全体を健康に保つ」ための総合的アプローチです。森林の価値と生態系のバランスを守るためにも、予防的な管理こそが次世代造園業の基盤となります。
最後にお知らせです。長池庭園では、一緒に働いてくださる仲間を募集しています。造園はチームワークが命。未経験の方でも「植物が好き」「自然の中で働いてみたい」という想いがあるなら大歓迎です。ぜひ求人情報ページもご覧ください!
それでは、次回の更新をお楽しみに。
みなさんこんにちは!
長池庭園、更新担当の中西です。
~樹の病気~
健全な森林経営には「樹木の健康管理」が欠かせません。特に気候変動や外来病害の影響で、近年では樹木の病気が多発し深刻な打撃を与えるケースも増えています。本記事では、代表的な樹木病害とそのメカニズム、現場での対処法について深く解説します。
病気は以下3つの要素が揃った時に発生すると言われます。
感受性宿主(病気にかかりやすい樹種)
病原体(菌類・細菌・ウイルス)
適した環境(湿度・温度・密度など)
林業においては、密植状態や排水不良、外来種の侵入が「病害発生のトリガー」になりやすい傾向にあります。
原因:線虫とその媒介昆虫(マツノマダラカミキリ)
症状:葉の褐変、枯死
被害例:日本全国のアカマツ・クロマツ林で大被害
対策:伐倒駆除・薬剤樹幹注入
原因:ナラ菌+カシノナガキクイムシの複合被害
症状:急激な枯死、樹皮下の虫孔多数
影響樹種:コナラ、ミズナラ、カシ類
対策:バイオトラップ設置、予防的伐採
原因:糸状菌(カビの一種)
症状:葉が赤く変色し枯れる
発症条件:高湿度・過密林
対策:間伐による風通し改善、耐病性品種の利用
被害例:原木が腐敗し商品価値を失う
対策:伐採時期の管理、菌種の競合回避
暖冬により病原体の越冬率が上昇
長雨による土壌菌の活性化
台風・風害後に傷口から侵入する二次感染
→ 自然災害+病気のダブルリスクが林業経営を不安定にしています。
対応策 | 内容 | 実施例 |
---|---|---|
衛生管理 | 病木の早期発見・伐採・焼却 | 松くい虫対策 |
環境改善 | 間伐・枝打ちで風通し確保 | 赤枯病予防 |
化学防除 | 樹幹注入、フェロモントラップ | ナラ枯れ対策 |
抵抗性利用 | 耐病性苗木の植栽 | スギ耐病系統の導入 |
監視体制 | ドローンやAIによる林分診断 | 検知技術の導入実証中 |
林野庁による森林病害虫防除事業
都道府県単位での薬剤注入補助
防除費用の一部助成制度
→ 地域単位での面的対策(森林全体の健全化)が鍵を握ります。
樹木の病気は林業における「見えにくいリスク」でありながら、経済的損失や森林の機能低下を招く重大な課題です。単なる駆除ではなく、環境管理・多様性・予防重視の森づくりが、長期的な林業経営の安定に繋がります。
最後にお知らせです。長池庭園では、一緒に働いてくださる仲間を募集しています。造園はチームワークが命。未経験の方でも「植物が好き」「自然の中で働いてみたい」という想いがあるなら大歓迎です。ぜひ求人情報ページもご覧ください!
それでは、次回の更新をお楽しみに。
みなさんこんにちは!
長池庭園、更新担当の中西です。
~コンテナハウスの鉢植え~
近年、オフィス・カフェ・仮設住宅などにおいてコンテナハウスの活用が急増しています。簡素でスタイリッシュな外観が人気ですが、その一方で、「無機質すぎる」「温かみがない」といった声も多く聞かれます。
こうした中、鉢植えによる植栽工事が、手軽かつ効果的な“癒しと魅力の演出方法”として注目されています。今回は、造園業者が手がけるコンテナハウス緑化の技術と設計思想を掘り下げます。
根を張らないため、設置場所の自由度が高い
季節やイベントに応じて植物の入れ替えが可能
コンテナ自体を移動する際も緑をそのまま持ち運べる
水やり・剪定・植え替えが容易
排水・土壌流出のコントロールが可能
害虫対策も鉢単位で対応可能
→ 「手軽に管理できる緑化」として都市部や商業施設での導入が進んでいます。
黒・グレーなどの無機質な外壁には明るい葉色や高低差のある植物を組み合わせる
鉢の色・素材(テラコッタ・FRP・木製)を外観に合わせてコーディネート
屋外設置の場合:ユッカ、ソテツ、オリーブ、ニューサイランなどの乾燥に強い植物
半日陰の場合:アジアンタム、シダ、アイビーなどの耐陰性種
四季を通じて楽しめる常緑+花期のある植物のミックスも効果的
現地確認・日照・風通し調査
プランニング(配置計画・高さ構成・通路干渉の確認)
鉢・培養土・排水材の選定と搬入
植栽・固定処理・初期養生
管理方法の説明とアフター点検計画
→ 単なる「植物の配置」ではなく、空間演出と環境配慮を両立する施工技術が求められます。
鉢底からの排水不良により根腐れ
サイズ・重量の見積もりミスで転倒・搬入困難
屋根や外壁に植物が干渉し塗装・断熱に影響
→ 施工前の現地調査と、植物選定に基づいた技術的判断が極めて重要です。
鉢植え植栽は、コンテナハウスに“命の息吹”を与える手法です。それは単なるインテリアではなく、見る人の心を和らげ、空間の価値を高める“環境資産”としての役割を担っています。
造園業者としては、施工力と提案力を活かして、この小さな緑化工事の中に“大きな意味”を創出する仕事が求められています。
最後にお知らせです。長池庭園では、一緒に働いてくださる仲間を募集しています。造園はチームワークが命。未経験の方でも「植物が好き」「自然の中で働いてみたい」という想いがあるなら大歓迎です。ぜひ求人情報ページもご覧ください!
それでは、次回の更新をお楽しみに。
みなさんこんにちは!
長池庭園、更新担当の中西です。
~中門門被り松の剪定~
和風の邸宅や料亭の玄関先に立つ、美しく枝を張った一本松それが「門被り松(かどかぶりまつ)」です。特に「中門(ちゅうもん)」に配される門被り松は、訪れる者を迎え入れる“日本の美意識とおもてなしの象徴”として大切に扱われてきました。
この松の剪定作業には、単なる樹木管理を超えた造園職人の技と哲学が求められます。
門の正面またはやや外側に位置する一本の松
枝を斜めに広げ、門の上部や周囲に“被る”ように剪定される
「繁栄」「迎え入れる心」「風格」を象徴
※日本庭園の中でも最も目立つ位置にあるため、「家の格」「管理の質」が現れるとされる重要な存在です。
無駄な枝を整理し、主幹と流れ枝の美しいラインを強調
枝の高さや角度、流れの「左右バランス」が非常に重要
**門にかかる“絶妙な被り加減”**が美しさの決め手
→ 「見た目が自然、でも計算された美」がプロの腕の見せ所です。
春(5〜6月):新芽の調整、不要枝の軽剪定
秋(10〜11月):全体の形を整える「本剪定」
特に秋は古葉を手でむしる「葉むしり」作業が丁寧に行われ、枝の輪郭がより明確に。これにより、松本来の“透け感”と“静けさ”が際立つのです。
松そのものの形だけでなく、背後の門構え・壁・空間とのバランスを見て剪定
枝が屋根瓦にかからないように配慮しつつも、“包み込むような枝ぶり”を演出
→ 一枝一枝が「景を作る一筆」であるという意識が大切です。
手バサミ・ノコギリ・竹ハシゴなどを駆使
地上からの目線を意識して、高所でも「下からどう見えるか」を常に想定
「枝を切る」より「枝の流れを創る」という発想が重要
枝を切りすぎて門被り感が失われる
枝の高さ・角度が不揃いで風格がなくなる
重心が門から外れてしまい構造バランスを損ねる
→ 門被り松は“建築物の一部”と捉える視点が不可欠です。
中門にそびえる門被り松は、日本庭園における精神性と技術の象徴です。単なる「剪定作業」ではなく、そこには空間全体を構成する美意識と設計思想が込められています。
だからこそ、プロの造園業者が手がける剪定は、ただ形を整えるのではなく“生きた美”を演出する仕事なのです。
最後にお知らせです。長池庭園では、一緒に働いてくださる仲間を募集しています。造園はチームワークが命。未経験の方でも「植物が好き」「自然の中で働いてみたい」という想いがあるなら大歓迎です。ぜひ求人情報ページもご覧ください!
それでは、次回の更新をお楽しみに。
みなさんこんにちは!
長池庭園、更新担当の中西です。
前回は、実際の施工事例やお客様との共同作業、伝統×モダンやIT活用など、新旧織り交ぜた造園の魅力をお伝えしました。今回は、以前予告した通り「お客様が安心して庭づくりを任せられるまでの流れ」をテーマに、特に費用面や工期、アフターサポートなど、皆さんが気になるポイントを詳しくご紹介していきたいと思います。
「庭づくりの費用はどのくらいかかるの?」という質問をよくいただきます。
実は、造園費用は敷地面積・現地の状態・使用する素材・デザインの複雑さなどによって大きく変わります。たとえば和風庭園に石組みや水流を取り入れる場合、素材費や施工の手間がかかるため、シンプルな洋風ガーデンとは費用レンジが異なります。
植木屋祐では、まずお客様からのヒアリングでご希望のスタイルやご予算を伺い、その情報をもとに概算見積もりを作成します。
「一部分だけ改修したい」なら、比較的リーズナブルに
「全面的に造り直したい」なら、プランの自由度が増える分コストも変わる
ヒアリングをしっかり行うことで、余計な費用がかからないよう最適なプランをご提案します。
プランニング・お見積り:数週間~1か月程度
施工準備(材料・職人手配、詳細設計など):1~2週間ほど
施工本番:規模によって数日~数週間
引き渡し・アフターケア開始:施工完了後
庭の規模や内容によって、工期は大きく変動します。小さな花壇のレイアウト変更であれば数日、石組みや水槽などの大規模設備を伴う庭園づくりなら2~4週間以上かかることも。
造園は屋外作業が中心のため、雨天や台風シーズンの影響は避けられません。職人の安全や品質を確保するためにも、天候不良時は作業日程をずらす場合があります。
春・秋は比較的作業がしやすく、植栽にも向いたシーズン
真夏・真冬は施工自体は可能でも、植物に負担がかかりやすい
こうした季節要因を踏まえながら、柔軟にスケジュール管理を行うのがプロの仕事です。
施工期間が長くなるほど、お客様は「今どうなっているの?」と気になるもの。植木屋祐では、工事の進捗や現場の様子を定期的にご報告し、疑問点やご要望があればその都度確認させていただきます。
メールや電話だけでなく、LINEなどのSNSで気軽に連絡を取ることも可能
現場での打ち合わせや見学を歓迎し、随時意見交換
設計段階で作成した図面や3Dパースを、現場でもこまめに参照しながら作業を進めます。万が一「ここをもう少し広くしたい」「フェンスの色を変更したい」といった要望が生じた場合も、職人と設計担当が連携し、可能な範囲で柔軟に対応していきます。
庭づくりは施工で完了、ではなく、そこからが本当の始まりです。
春夏秋冬で植栽や芝生の状態は変わり続ける
植木や草花には剪定や施肥、害虫対策などの定期的な手入れが必要
植木屋祐では、定期的なメンテナンスサポートを中心に、庭を常にベストな状態に保つためのお手伝いを行っています。
造園後も「もう少しここを変えたい」「新たに花壇を増やしたい」など、ライフスタイルの変化に合わせたご要望が出てくることがあります。
水回りや石材設備の交換・修繕
植栽の追加や変更
こうしたご相談にもスピーディに対応し、長く快適にお庭を楽しんでいただけるようフォローを続けてまいります。
希望・予算・スケジュールを正直に伝える
ご予算や工期に関するご要望を正直にお聞かせいただくことで、最適なプランを立案可能
信頼できる施工実績をチェック
ブログやSNSでの施工事例、実際に見学できる現場などを見るとイメージが湧きやすい
アフターケアの体制を事前に確認
どのようなメンテナンスメニューがあるか、アフターサポートはあるか
造園は大きな投資でもありますから、「この業者に任せて良かった」と思っていただけるよう、私たちも真摯に取り組んでいます。
今回は、お庭づくりを依頼される上で特に気になる費用面、工期、アフターサポートを中心にお話ししました。実際の金額や期間は、庭の規模や内容によってさまざま。お客様の理想やご事情に合わせて柔軟にプランを組み立てることが、安心してお任せいただく大切なポイントとなります。
庭づくりは、「家族の思い出が育まれる場所」を作る大きなプロジェクト。私たち植木屋祐は、お客様との丁寧なコミュニケーションと細やかなアフターサポートで、長い年月をかけて庭を一緒に育んでいきたいと考えています。
次回は、「DIYで楽しむお庭づくりのヒント」と題して、手軽に取り入れられるプチリフォームやガーデングッズの選び方など、専門業者に依頼しなくても気軽にできるアイデアをご紹介予定です。お楽しみに!
最後にお知らせです。長池庭園では、一緒に働いてくださる仲間を募集しています。造園はチームワークが命。未経験の方でも「植物が好き」「自然の中で働いてみたい」という想いがあるなら大歓迎です。ぜひ求人情報ページもご覧ください!
それでは、次回の更新をお楽しみに。
みなさんこんにちは!
長池庭園、更新担当の中西です。
前回は、造園プロセスの流れやヒアリングから設計、施工、アフターケアに至るまでの実践的なお話をしました。今回はその続編として、さらに一歩踏み込み、「実際の施工事例」や「お客様との協働」、「今後の造園業界のトレンド」などについてご紹介します。造園がどのように暮らしに寄り添い、時代に合わせて進化していくのか、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
造園の魅力の一つは、何気ない空きスペースが“見違える空間”へと変化していくことです。
ビフォー: 既存の植栽が伸び放題で雑草が多く、庭として活用できていない状態
アフター: 動線を整理し、季節ごとに異なる花が咲く植栽を配置。ウッドデッキや小さなベンチを設置して、家族がくつろげる憩いの場へ
こうした変化は、単に「綺麗になった」「おしゃれになった」だけではなく、「ここに住む人の生活や想いを映し出す空間づくり」を目指した結果です。
植木屋祐では、お客様にもできるだけ積極的に関わっていただくよう心がけています。
苗木の植え付け体験: お子さまでも挑戦できる簡単な植栽作業を一緒に行い、「庭を育てる楽しみ」を実感していただく
メンテナンスレクチャー: 剪定や芝刈りのちょっとしたコツをお伝えすることで、ご自身で庭の成長を見守る喜びを感じてもらう
「庭を持つ」ということは、「植物と一緒に暮らす」ということ。職人だけではなく、お客様も一緒に育み続けるからこそ、愛着の深い庭が完成します。
日本庭園の伝統技術を大切にしながら、あえてコンクリートやガラスといったモダン素材を組み合わせることで、古き良き意匠と現代建築が調和した空間を演出することが可能です。
石畳や飛石 × 照明デザイン
竹垣 × ガラスパネル
既存の家屋や建築様式、さらにはお客様のライフスタイルに合わせ、伝統とモダンの融合を図るのも、私たちの得意分野です。
庭の照明や自動潅水システム、センサーで土壌の湿度をチェックして適切に水やりを行う仕組みなど、IT技術を活用した“スマートガーデン”は、忙しい現代人の強い味方です。
タイマー式灌水: 手間をかけずとも枯れにくい、いつでも元気な植物が育つ
スマホ連動のライトアップ: 帰宅前にスマホ操作でライトをオン。夜の庭も安全に
こうした先端技術も取り入れながら、自然のリズムとのバランスを保つことが今後の造園業のカギになっていくと感じています。
先端技術が増えても、最後はやはり「人」の力が大切です。
石や木材の細かな加工、石組みの繊細な角度の調整
植物ごとの植え付けタイミングや剪定方法
そうした職人の長年の経験や勘は、AIでは補いきれない領域。だからこそ植木屋祐では、技術はもちろん、「人柄」を重視した採用を行っています。一緒に働く仲間に求めるのは、「ものづくりが好き」「自然や植物が好き」という心からの想い。
私たちの庭づくりは、職人とお客様とがひとつのチームとなって完成するからこそ、生き生きとした空間が生まれるのです。
日本には四季折々で移ろう豊かな自然と、それを愛でる文化があります。
地域イベントやオープンガーデンの開催
各種ワークショップでの植栽やアレンジメント体験
SNSやオンラインサロンでの造園知識の共有
造園を「一部の人だけが楽しむ特別なもの」ではなく、「誰もが気軽に取り入れられる文化」にしていきたい。そのために、私たちはイベント参加や情報発信、地域との協力なども積極的に行っています。
今回は、具体的な施工事例やお客様との協働、さらに伝統と最新技術を掛け合わせた造園スタイルについてご紹介しました。造園業の未来はどんどん広がっています。そして、その中心にはいつも“人”がいます。
庭を創り出すのも人、庭を愛するのも人。だからこそ私たちは、「人柄」を何よりも大切にしながら、これからも新たな価値を創造していきたいと考えています。
次回は、「お客様が安心して庭づくりを任せられるまでの流れ」と題して、特に費用面や工期、アフターサポートなど、皆さんが気になる具体的なポイントを掘り下げていきたいと思います。
どうぞお楽しみに!
長池庭園では、一緒に働いてくださる仲間を引き続き募集中です!
未経験でも植物や自然が好きな方歓迎
職人技術を学びたい方、IT技術と融合した新しい造園に興味がある方
私たちと一緒に「生きた風景」を作り上げてみませんか? 詳細は求人情報ページをご覧ください。ご応募お待ちしております!
それでは、次回の更新をお楽しみに。
みなさんこんにちは!
長池庭園、更新担当の中西です!
前回は「造園業におけるこだわり」をテーマに、自然との調和や季節感、地域環境への配慮、細部へのこだわりなど、造園という仕事がいかに多角的な視点で成り立っているかをご紹介いたしました。
今回はその続編として、実際に造園プロセスがどのように進められるのか、また植木屋祐ならではの工夫や、現代のニーズに合わせた新たな造園スタイルについてご紹介したいと思います。
こうした新しい挑戦は、常にお客様にとって意味のある空間を追求する姿勢から生まれます。
まとめ
part2では、造園が完成するまでの具体的な流れ、ヒアリングや設計、材料選びから現場での微調整、さらにはアフターケアや現代社会が求めるサステナブル・防災対応まで、実践的な側面についてご紹介しました。
造園業は、単なる空間づくりではなく、人々の暮らしや心に寄り添い、長い年月をかけて「生きた風景」を紡ぐ営みです。植木屋祐は、そんな深い造園の世界で培った技術と知識、そしてお客様への真摯な姿勢で、これからもより良い庭づくりに挑戦してまいります。
次回もお楽しみに!
長池庭園では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!
みなさんこんにちは!
長池庭園、更新担当の中西です!
今月からブログ更新頑張っていきます!
造園業には、庭園や緑地を美しく、かつ機能的に作り上げるためのさまざまなこだわりがあります。
日本の造園業は特に自然との調和や季節の変化を大切にするなど、伝統と職人の技術に基づいたこだわりが強いのが特徴です。
そんな造園業におけるこだわりポイントを挙げてみます。
造園業では、庭や緑地が自然と一体となるようなデザインが重要視されます。
植物の選定や配置により、人工的な美しさだけでなく、自然がそこにあるかのような景観を作り出すことがめざされます。
例えば、日本庭園では山や川、池などの自然の要素を表現するために石や水、砂などを巧みに取り入れ、自然の風景がそのまま庭に溶け込むように設計されます。
四季折々の景色を楽しめるよう、季節ごとに変化する植物や花を庭に取り入れることも造園業のこだわりです。
春には桜や梅、夏には青々と茂る木々、秋には紅葉、冬には松など、季節ごとに異なる美しさが感じられるよう植物を選び配置します。
これにより、庭が一年を通してさまざまな顔を見せ、訪れるたびに新鮮な景色を楽しめます。
地域の気候や土壌、日当たりなどの環境条件に応じて、適切な植物を選定することも重要です。
例えば、湿度の高い場所や乾燥しやすい場所には、それぞれに適した植物があります。
地域の自然環境に順応する植物を選ぶことで、手入れがしやすく長持ちする庭が実現します。
また、土壌改良や適切な排水を施すなど、環境に合わせた工夫も施されます。
植物の配置は、庭の景観全体のバランスを大きく左右するため、造園職人は高さや幅、色合い、成長速度などを細かく計算して植物を配置します。
視線の抜け感を意識し、遠近法を活かして庭に奥行きを持たせる配置も行います。
例えば、高い木を背景に植え、手前に低木や草花を配置することで、庭に奥行きと立体感を持たせる技法が用いられます。
石や水の配置、砂利や飛び石の敷き方など、細部にも職人のこだわりが詰まっています。
例えば、石の置き方一つで庭の雰囲気が変わるため、石の形や大きさ、色味まで考慮して配置されます。
また、水の流れを作る際には、水がどのように見えるか、音がどのように響くかなども考慮し、自然でありながら美しい演出が施されます。
庭は作りっぱなしではなく、定期的な手入れが欠かせません。
造園業では、維持管理のしやすさも考慮した設計を心がけます。
例えば、成長が速すぎない植物を選ぶことで剪定の頻度を抑えたり、耐久性の高い素材を使うことで傷みやすい部分を減らしたりと、長期間美しさを保てる工夫が行われます。
造園業の目的の一つには、訪れる人が心地よさや癒しを感じる空間を提供することがあります。
静けさを演出するための植栽の配置、風が通り抜ける空間の確保、雨の音を楽しめる屋根の設置など、庭での時間をより豊かにするための細やかな配慮がなされています。
こうした工夫が、訪れる人々に安らぎと癒しを与える要素となっています。
日本の造園業は、何百年にもわたって受け継がれてきた技術と美意識が反映されています。
例えば、枯山水庭園や茶庭など、古くからの伝統様式に基づく庭造りの手法が今も大切にされています。
石や苔の配置、竹垣の使い方など、伝統技術が活かされると同時に、禅の精神や「わび・さび」といった美学が表現されています。
造園業は、庭が「自然の一部」として調和し、四季折々の美しさを感じさせる空間を作り出すことにこだわりを持っています。
庭づくりには技術と経験、そして自然や伝統への深い理解が求められ、その奥深さこそが造園業の魅力でもあります。
次回もお楽しみに!
長池庭園では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!