
みなさんこんにちは!
長池庭園、更新担当の中西です。
~“緑で価値を上げる”~
オフィス、商業施設、マンション、学校、公園。緑は“コスト”ではなく“投資”です。快適性・集客・就労生産性・地域合意・ESG/SDGs——造園はこれらを一体で底上げします。ここでは企業・公共向けに、企画→設計→施工→維持管理を“数値”と“仕組み”で回す方法を解説します。
快適性:暑熱指数(WBGT)・日陰率・風通し
運用:清掃頻度・潅水量・剪定工数・維持費
価値:滞在時間・歩行導線・売上寄与・満足度★
→ 設計前に現況を計測し、改善目標を数字で設定。
雨庭(レインガーデン)/透水舗装/バイオスウェイルで雨水を貯めて浸透。
日陰設計:落葉高木で夏は日陰、冬は採光。蒸散冷却で体感温度を下げる。🌬️
屋上・壁面緑化:軽量土壌+自動潅水でメンテ負荷を可視化。
在来種中心+花期リレー:四季に花粉・実の“出番”をつくる。
**低木・下草の“塊植え”**でメンテ効率UP&生物多様性を確保。
芝≠正解:半日陰はグラウンドカバー(ディコンドラ・リピア等)で維持費を圧縮。
高所剪定・伐採:ロープ高所/高所作業車の資格・合図・立入規制を標準化。
薬剤はIPM:機械的・生物的・化学的手段を段階適用。掲示とドリフト対策は厳守。
騒音・粉じん:時間帯・散水・電動機器の活用でクレームゼロ運用。🔇
クラウド台帳:樹種・樹高・施工履歴・薬剤・灌水量をQRで管理。
点群・ドローン:樹冠投影・陰影解析で剪定前後の効果を可視化。
自動潅水×土壌水分センサ:給水の省人化&適量化。
月次:除草・清掃・軽剪定・枯葉回収
季節:
春=施肥・新芽保護🌸/夏=灌水・害虫点検🌻
秋=更新剪定・落葉管理🍂/冬=寒肥・防寒⛄
四半期レポート:作業記録・写真・改善提案・次期予算の根拠をワンセットで。
足元照明+アップライトで“安全と映え”を両立。
動線は“回遊”:緑の島を点ではなく連鎖させ、歩きたくなる外構へ。
サイン:樹名・開花期・由来を小さく上品に——学びが滞在を延ばす。📖
Before:広い芝+灌水負担大。夏は照り返しで回遊性低下。
After:レインガーデン+落葉高木+下草塊植え+透水舗装+ベンチ&照明。
→ 真夏のWBGT▲2.1目安/ベンチ稼働率↑/夜の写真投稿↑で来店滞在時間が増加。📈
初期費・維持費・更新費を分解提示。
“手間の見える化”(剪定規模・潅水回数・清掃量)で納得の合意形成。
設計段階で維持を減らす:植物選定・自動化・動線整理が最強のコスト対策。
企業・公共の緑は、KPI設計×LID×DX×安全運用で“投資価値”に変わります。
現況計測→改善案→試算→施工→管理レポートまで一気通貫でご支援。
まずは**現地診断(無料)**から、最適なグリーンプランをご提案します。📩🌳
最後にお知らせです。長池庭園では、一緒に働いてくださる仲間を募集しています。造園はチームワークが命。未経験の方でも「植物が好き」「自然の中で働いてみたい」という想いがあるなら大歓迎です。ぜひ求人情報ページもご覧ください!
それでは、次回の更新をお楽しみに。
みなさんこんにちは!
長池庭園、更新担当の中西です。
~”庭リノベ術~
「今の庭、なんだか使っていない…」「管理が大変」——そんなお悩み、**設計と植物の“相性合わせ”で一気に解決できます。ここでは小さめの庭(約3〜10坪)**を想定し、設計→施工→年間管理までをプロ目線でわかりやすく解説します。✨
だれが、いつ使う?(朝コーヒー/夜の一杯/子ども・ペット)
日射は?(午前・午後・通年)
風・視線は?(隣家窓・道路からの目線)
収納は?(ガーデンツール/自転車)
水は?(散水栓・雨水タンク)
音は?(道路・学校・店舗)
予算と管理時間は?(毎週10分 or 月1回)⌛
ここで**“使い方>見た目”**を決めるのが失敗しないコツ。
L字リビング庭:デッキ+L字の植栽帯。奥に向けて樹高を上げ奥行きを演出。
センターフォーカス:中央にシンボルツリー、周りは踏める下草で囲う。動線は周回に。
スリットグリーン:細長敷地に縦ストライプの植栽帯+砂利通路で“広く見せ”。
客土と腐植で透水性&保水性を両立。
マルチング(ウッドチップ・バーク)で雑草抑制&乾燥防止。
鉢植えは二重鉢+軽石層で根腐れ回避。
既存剪定・抜根 → 2) 土壌改良 → 3) 低木・下草の塊植え → 4) 砂利縁+エッジ材 → 5) スポットライトで夜の立体感
※“足元暗く、樹冠明るく”が基本。眩しくない配光を選ぶ。
日向:シマトネリコ/アオダモ/ヤマボウシ+ラベンダー/タイム/アガパンサス
半日陰:ソヨゴ/ヒメシャラ+ヒューケラ/ギボウシ/クリスマスローズ
日陰:アオキ/ナンテン+フッキソウ/ヤブコウジ/ベニシダ
→ 常緑:落葉=6:4で四季をつくると通年で美しい。
水やり:新植1か月は朝1回。真夏は+夕方。深く・たっぷり。
剪定:常緑は春終〜初夏/秋、花木は花後が基本。
病害虫:まず風通し。薬は被害部位を狙い撃ち。IPM(総合的防除)の発想で“やり過ぎない”。
春:追肥・新芽保護・花後剪定
夏:灌水強化・マルチ増し・害虫見回り
秋:更新剪定・落葉掃除・球根植え
冬:寒肥・防寒・照明角度見直し
北向き3坪の細長庭。スリット植栽+白砂利+常緑多めで明るさ確保。夜はスポット2灯で**“奥行き2倍見え”を実現。家族の在庭時間が週0→週3**に増加。
小さな庭ほど設計と土づくりが決め手。“使い方”→“レイアウト”→“植物レシピ”の順で考えれば、維持もラクに。
現地調査・プラン提案から施工・年間管理まで、まるっとお任せください。
最後にお知らせです。長池庭園では、一緒に働いてくださる仲間を募集しています。造園はチームワークが命。未経験の方でも「植物が好き」「自然の中で働いてみたい」という想いがあるなら大歓迎です。ぜひ求人情報ページもご覧ください!
それでは、次回の更新をお楽しみに。
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長池庭園、更新担当の中西です。
~経済的役割~
造園業は一見すると「庭をつくる職人の仕事」というイメージがありますが、その経済的役割は単に個人の趣味的需要を満たすだけではありません。都市の環境整備、観光地の景観保全、防災インフラの一環、さらには地域の雇用創出といった広範な経済活動に貢献する産業です。
現代社会において、緑化や景観の整備は「生活の彩り」を超えて、環境・健康・資産価値・地域振興に影響する重要な経済要素となっており、造園業はその中心を担っています。本記事では、造園業がもたらす経済的役割を多角的に解説します。
造園業は、建設業の一分野として広く捉えられ、地域密着型の中小企業が多くを占める産業です。公共工事や民間の庭園工事、公園管理、街路樹の整備などを通じて、以下のような経済活動を生み出しています。
職人・技能者の雇用(剪定、植栽、設計、施工、維持管理)
関連産業への発注(苗木、石材、舗装資材、農機具など)
季節労働や高齢者就業など、多様な人材の受け入れ
特に地方においては、造園業は「ローカルに根差した仕事」として若年層や高齢者の雇用の受け皿となり、地域経済の基盤を支えています。
公園、緑道、道路植栽、学校の校庭、河川敷緑地などの整備・改修は、造園業の主な活躍フィールドの一つです。これらは国や自治体のインフラ整備予算の中に組み込まれ、公共投資によって地域経済を循環させる効果があります。
国土交通省や地方自治体が発注する緑地管理・景観整備工事
学校や福祉施設の「癒しの空間」としての庭園設計
公共空間のバリアフリー化・防災緑地化工事など
これらは直接的な雇用・消費を生むだけでなく、街の資産価値を向上させ、企業誘致・観光振興にもつながる都市経済施策の一部となっています。
都市計画や不動産開発の分野では、「どのような緑があるか」が街全体の魅力や物件価値に大きな影響を与えます。造園業が整備・維持する緑地空間は、資産価値の向上と観光経済の形成に寄与しています。
緑豊かな街並み → 住宅地や商業施設の資産価値アップ
庭園や景観の整備 → 観光誘致(城址公園、寺社庭園、花の名所など)
ホテルや結婚式場などのエントランスガーデン → 体験型サービス価値の向上
このように、造園業は景観=経済価値としての再構築を担う重要な職能といえます。
現代の造園業は「美しさ」だけではなく、「機能性」も重視されています。環境対策や防災、健康寿命延伸といった社会的課題に対し、緑地を通じて経済的効果をもたらすケースが増えています。
屋上緑化・壁面緑化によるヒートアイランド対策(省エネ化)
雨水を貯留・浸透させる緑地による都市型水害の軽減
植物と触れ合うことでメンタルヘルスや認知症予防への効果
地元植物の植栽による生物多様性の保全と環境教育
これらの取り組みは、医療費削減や災害リスク低減といった“間接的経済効果”を持ち、行政・民間企業が注目する投資対象となりつつあります。
造園業は、高度な手作業や美意識が求められる職人仕事でもあります。現在、担い手不足が深刻化していますが、それと同時に、技能を通じた新たな教育・産業育成の場としての価値も注目されています。
地元高校や専門学校との連携による技能教育
若手造園家によるデザイン提案やコンペの活性化
女性や外国人技能実習生の受け入れと多様化
これにより、造園業は単に経済を支えるだけでなく、人材育成と地域文化の継承という“非貨幣的価値の創出”を伴った経済活動とも言えるのです。
造園業は、「緑」という目に見える美しさを提供するだけでなく、雇用・地域再生・資産形成・環境改善・教育といった多様な側面で、経済の土台を静かに支える存在です。
その経済的役割は今後さらに重要性を増し、脱炭素社会、健康都市、持続可能なまちづくりといった未来の課題に向けて、造園業の活躍の場はますます広がっていくことでしょう。
“一本の木を植えることが、まちの未来を育てる”――そんな経済的意義を持った産業が、造園なのです。
最後にお知らせです。長池庭園では、一緒に働いてくださる仲間を募集しています。造園はチームワークが命。未経験の方でも「植物が好き」「自然の中で働いてみたい」という想いがあるなら大歓迎です。ぜひ求人情報ページもご覧ください!
それでは、次回の更新をお楽しみに。
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長池庭園、更新担当の中西です。
~多様化~
造園業は、庭園や公園の設計・施工・維持管理を担う伝統的な業種として長年親しまれてきました。しかし、近年の社会構造やライフスタイルの変化、都市環境問題への意識の高まりなどを背景に、造園業の役割やサービスは急速に多様化しています。
緑を扱う技術者としての造園業は、今や単なる「庭づくり」ではなく、都市計画、福祉、防災、教育、さらにはメンタルケアまで多岐にわたる分野と接点を持ち始めています。本記事では、そんな造園業の多様化について、以下の観点から深く掘り下げていきます。
かつての造園業は、個人邸の和風庭園、公園、寺社仏閣など、ある種限定的な場所が中心でしたが、近年では**都市インフラや公共政策の中における“緑の専門家”**としての役割が広がっています。
屋上緑化・壁面緑化・ビルのインナーテラス設計
保育園・介護施設・学校での福祉空間としての庭づくり
地方自治体との協働による緑の防災空間整備(例:避難路沿いの植栽)
河川敷や自然公園のエコロジカル修復・景観設計
こうした動きは、環境政策・景観保護・都市開発との融合という新しい造園業のあり方を象徴しています。
造園業の顧客もまた、かつての「富裕層の邸宅」「自治体の公園事業」だけではなく、より多様な目的・属性を持つ層に広がっています。
住宅街でのメンテナンス不要な小さな庭(ローメンテナンス庭園)
企業のエントランス緑化・リフレッシュ空間の整備
医療施設・高齢者住宅での**“見る”ための植栽設計**
観光地の景観整備や、歴史的庭園の再生による観光資源化
空き地・空き家の緑地化やコミュニティガーデンの整備
これにより、造園業は“富裕層の贅沢”から、“暮らしに溶け込む癒しと機能のデザイン”へと進化しており、身近なサービス業としての再定義が進んでいます。
造園の世界にも、ICT・環境工学・エコロジー設計といった分野の技術融合が進んでいます。
ドローンや3D測量による敷地解析と設計の高度化
CAD・BIMソフトを使った立体的な造園設計・施工図作成
IoTセンサーによる自動潅水・植栽の状態管理
自然再生型のビオトープ設計(動植物の共生空間)
環境配慮素材(透水性舗装・再生木材・ローカル植物)の活用
このように、自然を扱いながらも高度な理論と技術に基づく設計・施工が求められる時代へと移り変わっているのです。
造園業界においても、後継者不足や職人離れが進む中で、新たな働き方や経営スタイルの模索が始まっています。
女性職人の登用や育成
クラウド型受注システムやSNS発信による集客
小規模経営の強みを活かした“庭のパーソナルトレーナー”的展開
企業との連携による空間ブランディングサービス
農業・林業・福祉との複業型造園ビジネス
これにより、造園業は単なる“肉体労働”のイメージを脱し、クリエイティブかつ柔軟な働き方が可能な職能分野へと進化しています。
造園業は、経済的利益を生むだけでなく、人間の精神的健康、地域の安全、子どもたちの教育、自然環境の保全など、多くの社会的機能を担っています。
緑によるヒートアイランド対策やCO₂吸収
子どもたちが土と触れ合える体験学習の場の提供
メンタルケアや認知症予防のためのガーデン療法(園芸療法)
災害時の避難経路を兼ねた緑のライン形成
このように、造園は人と人、人と自然、都市と自然の“関係性をデザインする仕事”として、社会的にも再注目されているのです。
造園業における多様化は、単なるサービスや事業分野の拡張ではありません。自然という普遍的な価値を、現代の課題に応じて形を変えながら社会に届けるための創造的進化です。
“庭をつくる”という行為は、今や“空間を癒しと循環の場に変える”という、新しい意味を帯びています。これからの造園業は、美しさと実用性、伝統とテクノロジー、個人と公共を橋渡しする、新時代のグリーンエンジニアリング業種として、さらなる広がりを見せていくことでしょう。
最後にお知らせです。長池庭園では、一緒に働いてくださる仲間を募集しています。造園はチームワークが命。未経験の方でも「植物が好き」「自然の中で働いてみたい」という想いがあるなら大歓迎です。ぜひ求人情報ページもご覧ください!
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長池庭園、更新担当の中西です。
~病気の予防~
樹木の病気は、森林資源の価値を大きく損ない、林業経営に深刻なダメージを与える要因です。特に気候変動や外来病害虫の影響により、今や病気は「まれな事故」ではなく「予防すべき恒常的リスク」になっています。林業における病気の予防法を多角的に解説し、現場で実行可能な対策をご紹介します。
病気が発症してからでは治療にコストと時間がかかる
周囲の樹木へ感染が広がるリスクが高い
生産木・景観木・生態系保全木の健全性維持のためにも重要
→ 林業における病害防除は「事後対応ではなく事前予防が基本」
間伐・枝打ちで風通しを良くする
過密植林の解消
林床の水はけ改善
→ 湿気や密集が原因となる病気(例:スギ赤枯病、葉枯れ病)には特に有効
病気の兆候がある木の早期伐倒・焼却
伐採後の切り株に殺菌剤を塗布
伐採機械の消毒による病原体の拡散防止
→ 松くい虫病・ナラ枯れなどの二次感染を防ぐために不可欠
耐病性品種(クローン苗や改良品種)を選定
樹種の多様化で一斉感染を防ぐ
→ モノカルチャー(単一種の植林)は病害発生のリスクを高める
病名 | 主な予防策 | 補足 |
---|---|---|
松くい虫病 | 樹幹注入(薬剤)、マツノマダラカミキリのトラップ設置 | 周辺の健康木も予防注入対象にする |
ナラ枯れ | バイオトラップ、罹患木の除去 | 春〜初夏の繁殖期前の伐採が効果的 |
スギ赤枯病 | 通風改善、密植回避、枝打ち | 高湿度環境での拡大を防ぐ |
ドローンによる空撮診断
AI画像解析で病葉・変色葉の早期発見
GPS付きフェロモントラップで発生マッピング
→ 省力化と早期対応を両立するスマート林業への展開が進行中
林野庁の森林病害虫防除事業補助金
各自治体による樹幹注入費用補助
国立研究開発法人の診断・評価支援
→ 予防策には費用がかかるが、補助制度を活用すれば経済的負担が軽減
病気予防は単独の林分(森林区画)だけでは限界があるため、
地域の森林組合との連携
隣接地所有者との協議
市町村単位での面的防除の計画立案
が今後ますます重要です。
病気予防は、「木を守る」ことではなく「森全体を健康に保つ」ための総合的アプローチです。森林の価値と生態系のバランスを守るためにも、予防的な管理こそが次世代造園業の基盤となります。
最後にお知らせです。長池庭園では、一緒に働いてくださる仲間を募集しています。造園はチームワークが命。未経験の方でも「植物が好き」「自然の中で働いてみたい」という想いがあるなら大歓迎です。ぜひ求人情報ページもご覧ください!
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みなさんこんにちは!
長池庭園、更新担当の中西です。
~樹の病気~
健全な森林経営には「樹木の健康管理」が欠かせません。特に気候変動や外来病害の影響で、近年では樹木の病気が多発し深刻な打撃を与えるケースも増えています。本記事では、代表的な樹木病害とそのメカニズム、現場での対処法について深く解説します。
病気は以下3つの要素が揃った時に発生すると言われます。
感受性宿主(病気にかかりやすい樹種)
病原体(菌類・細菌・ウイルス)
適した環境(湿度・温度・密度など)
林業においては、密植状態や排水不良、外来種の侵入が「病害発生のトリガー」になりやすい傾向にあります。
原因:線虫とその媒介昆虫(マツノマダラカミキリ)
症状:葉の褐変、枯死
被害例:日本全国のアカマツ・クロマツ林で大被害
対策:伐倒駆除・薬剤樹幹注入
原因:ナラ菌+カシノナガキクイムシの複合被害
症状:急激な枯死、樹皮下の虫孔多数
影響樹種:コナラ、ミズナラ、カシ類
対策:バイオトラップ設置、予防的伐採
原因:糸状菌(カビの一種)
症状:葉が赤く変色し枯れる
発症条件:高湿度・過密林
対策:間伐による風通し改善、耐病性品種の利用
被害例:原木が腐敗し商品価値を失う
対策:伐採時期の管理、菌種の競合回避
暖冬により病原体の越冬率が上昇
長雨による土壌菌の活性化
台風・風害後に傷口から侵入する二次感染
→ 自然災害+病気のダブルリスクが林業経営を不安定にしています。
対応策 | 内容 | 実施例 |
---|---|---|
衛生管理 | 病木の早期発見・伐採・焼却 | 松くい虫対策 |
環境改善 | 間伐・枝打ちで風通し確保 | 赤枯病予防 |
化学防除 | 樹幹注入、フェロモントラップ | ナラ枯れ対策 |
抵抗性利用 | 耐病性苗木の植栽 | スギ耐病系統の導入 |
監視体制 | ドローンやAIによる林分診断 | 検知技術の導入実証中 |
林野庁による森林病害虫防除事業
都道府県単位での薬剤注入補助
防除費用の一部助成制度
→ 地域単位での面的対策(森林全体の健全化)が鍵を握ります。
樹木の病気は林業における「見えにくいリスク」でありながら、経済的損失や森林の機能低下を招く重大な課題です。単なる駆除ではなく、環境管理・多様性・予防重視の森づくりが、長期的な林業経営の安定に繋がります。
最後にお知らせです。長池庭園では、一緒に働いてくださる仲間を募集しています。造園はチームワークが命。未経験の方でも「植物が好き」「自然の中で働いてみたい」という想いがあるなら大歓迎です。ぜひ求人情報ページもご覧ください!
それでは、次回の更新をお楽しみに。
みなさんこんにちは!
長池庭園、更新担当の中西です。
~コンテナハウスの鉢植え~
近年、オフィス・カフェ・仮設住宅などにおいてコンテナハウスの活用が急増しています。簡素でスタイリッシュな外観が人気ですが、その一方で、「無機質すぎる」「温かみがない」といった声も多く聞かれます。
こうした中、鉢植えによる植栽工事が、手軽かつ効果的な“癒しと魅力の演出方法”として注目されています。今回は、造園業者が手がけるコンテナハウス緑化の技術と設計思想を掘り下げます。
根を張らないため、設置場所の自由度が高い
季節やイベントに応じて植物の入れ替えが可能
コンテナ自体を移動する際も緑をそのまま持ち運べる
水やり・剪定・植え替えが容易
排水・土壌流出のコントロールが可能
害虫対策も鉢単位で対応可能
→ 「手軽に管理できる緑化」として都市部や商業施設での導入が進んでいます。
黒・グレーなどの無機質な外壁には明るい葉色や高低差のある植物を組み合わせる
鉢の色・素材(テラコッタ・FRP・木製)を外観に合わせてコーディネート
屋外設置の場合:ユッカ、ソテツ、オリーブ、ニューサイランなどの乾燥に強い植物
半日陰の場合:アジアンタム、シダ、アイビーなどの耐陰性種
四季を通じて楽しめる常緑+花期のある植物のミックスも効果的
現地確認・日照・風通し調査
プランニング(配置計画・高さ構成・通路干渉の確認)
鉢・培養土・排水材の選定と搬入
植栽・固定処理・初期養生
管理方法の説明とアフター点検計画
→ 単なる「植物の配置」ではなく、空間演出と環境配慮を両立する施工技術が求められます。
鉢底からの排水不良により根腐れ
サイズ・重量の見積もりミスで転倒・搬入困難
屋根や外壁に植物が干渉し塗装・断熱に影響
→ 施工前の現地調査と、植物選定に基づいた技術的判断が極めて重要です。
鉢植え植栽は、コンテナハウスに“命の息吹”を与える手法です。それは単なるインテリアではなく、見る人の心を和らげ、空間の価値を高める“環境資産”としての役割を担っています。
造園業者としては、施工力と提案力を活かして、この小さな緑化工事の中に“大きな意味”を創出する仕事が求められています。
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~中門門被り松の剪定~
和風の邸宅や料亭の玄関先に立つ、美しく枝を張った一本松それが「門被り松(かどかぶりまつ)」です。特に「中門(ちゅうもん)」に配される門被り松は、訪れる者を迎え入れる“日本の美意識とおもてなしの象徴”として大切に扱われてきました。
この松の剪定作業には、単なる樹木管理を超えた造園職人の技と哲学が求められます。
門の正面またはやや外側に位置する一本の松
枝を斜めに広げ、門の上部や周囲に“被る”ように剪定される
「繁栄」「迎え入れる心」「風格」を象徴
※日本庭園の中でも最も目立つ位置にあるため、「家の格」「管理の質」が現れるとされる重要な存在です。
無駄な枝を整理し、主幹と流れ枝の美しいラインを強調
枝の高さや角度、流れの「左右バランス」が非常に重要
**門にかかる“絶妙な被り加減”**が美しさの決め手
→ 「見た目が自然、でも計算された美」がプロの腕の見せ所です。
春(5〜6月):新芽の調整、不要枝の軽剪定
秋(10〜11月):全体の形を整える「本剪定」
特に秋は古葉を手でむしる「葉むしり」作業が丁寧に行われ、枝の輪郭がより明確に。これにより、松本来の“透け感”と“静けさ”が際立つのです。
松そのものの形だけでなく、背後の門構え・壁・空間とのバランスを見て剪定
枝が屋根瓦にかからないように配慮しつつも、“包み込むような枝ぶり”を演出
→ 一枝一枝が「景を作る一筆」であるという意識が大切です。
手バサミ・ノコギリ・竹ハシゴなどを駆使
地上からの目線を意識して、高所でも「下からどう見えるか」を常に想定
「枝を切る」より「枝の流れを創る」という発想が重要
枝を切りすぎて門被り感が失われる
枝の高さ・角度が不揃いで風格がなくなる
重心が門から外れてしまい構造バランスを損ねる
→ 門被り松は“建築物の一部”と捉える視点が不可欠です。
中門にそびえる門被り松は、日本庭園における精神性と技術の象徴です。単なる「剪定作業」ではなく、そこには空間全体を構成する美意識と設計思想が込められています。
だからこそ、プロの造園業者が手がける剪定は、ただ形を整えるのではなく“生きた美”を演出する仕事なのです。
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長池庭園、更新担当の中西です。
前回は、実際の施工事例やお客様との共同作業、伝統×モダンやIT活用など、新旧織り交ぜた造園の魅力をお伝えしました。今回は、以前予告した通り「お客様が安心して庭づくりを任せられるまでの流れ」をテーマに、特に費用面や工期、アフターサポートなど、皆さんが気になるポイントを詳しくご紹介していきたいと思います。
「庭づくりの費用はどのくらいかかるの?」という質問をよくいただきます。
実は、造園費用は敷地面積・現地の状態・使用する素材・デザインの複雑さなどによって大きく変わります。たとえば和風庭園に石組みや水流を取り入れる場合、素材費や施工の手間がかかるため、シンプルな洋風ガーデンとは費用レンジが異なります。
植木屋祐では、まずお客様からのヒアリングでご希望のスタイルやご予算を伺い、その情報をもとに概算見積もりを作成します。
「一部分だけ改修したい」なら、比較的リーズナブルに
「全面的に造り直したい」なら、プランの自由度が増える分コストも変わる
ヒアリングをしっかり行うことで、余計な費用がかからないよう最適なプランをご提案します。
プランニング・お見積り:数週間~1か月程度
施工準備(材料・職人手配、詳細設計など):1~2週間ほど
施工本番:規模によって数日~数週間
引き渡し・アフターケア開始:施工完了後
庭の規模や内容によって、工期は大きく変動します。小さな花壇のレイアウト変更であれば数日、石組みや水槽などの大規模設備を伴う庭園づくりなら2~4週間以上かかることも。
造園は屋外作業が中心のため、雨天や台風シーズンの影響は避けられません。職人の安全や品質を確保するためにも、天候不良時は作業日程をずらす場合があります。
春・秋は比較的作業がしやすく、植栽にも向いたシーズン
真夏・真冬は施工自体は可能でも、植物に負担がかかりやすい
こうした季節要因を踏まえながら、柔軟にスケジュール管理を行うのがプロの仕事です。
施工期間が長くなるほど、お客様は「今どうなっているの?」と気になるもの。植木屋祐では、工事の進捗や現場の様子を定期的にご報告し、疑問点やご要望があればその都度確認させていただきます。
メールや電話だけでなく、LINEなどのSNSで気軽に連絡を取ることも可能
現場での打ち合わせや見学を歓迎し、随時意見交換
設計段階で作成した図面や3Dパースを、現場でもこまめに参照しながら作業を進めます。万が一「ここをもう少し広くしたい」「フェンスの色を変更したい」といった要望が生じた場合も、職人と設計担当が連携し、可能な範囲で柔軟に対応していきます。
庭づくりは施工で完了、ではなく、そこからが本当の始まりです。
春夏秋冬で植栽や芝生の状態は変わり続ける
植木や草花には剪定や施肥、害虫対策などの定期的な手入れが必要
植木屋祐では、定期的なメンテナンスサポートを中心に、庭を常にベストな状態に保つためのお手伝いを行っています。
造園後も「もう少しここを変えたい」「新たに花壇を増やしたい」など、ライフスタイルの変化に合わせたご要望が出てくることがあります。
水回りや石材設備の交換・修繕
植栽の追加や変更
こうしたご相談にもスピーディに対応し、長く快適にお庭を楽しんでいただけるようフォローを続けてまいります。
希望・予算・スケジュールを正直に伝える
ご予算や工期に関するご要望を正直にお聞かせいただくことで、最適なプランを立案可能
信頼できる施工実績をチェック
ブログやSNSでの施工事例、実際に見学できる現場などを見るとイメージが湧きやすい
アフターケアの体制を事前に確認
どのようなメンテナンスメニューがあるか、アフターサポートはあるか
造園は大きな投資でもありますから、「この業者に任せて良かった」と思っていただけるよう、私たちも真摯に取り組んでいます。
今回は、お庭づくりを依頼される上で特に気になる費用面、工期、アフターサポートを中心にお話ししました。実際の金額や期間は、庭の規模や内容によってさまざま。お客様の理想やご事情に合わせて柔軟にプランを組み立てることが、安心してお任せいただく大切なポイントとなります。
庭づくりは、「家族の思い出が育まれる場所」を作る大きなプロジェクト。私たち植木屋祐は、お客様との丁寧なコミュニケーションと細やかなアフターサポートで、長い年月をかけて庭を一緒に育んでいきたいと考えています。
次回は、「DIYで楽しむお庭づくりのヒント」と題して、手軽に取り入れられるプチリフォームやガーデングッズの選び方など、専門業者に依頼しなくても気軽にできるアイデアをご紹介予定です。お楽しみに!
最後にお知らせです。長池庭園では、一緒に働いてくださる仲間を募集しています。造園はチームワークが命。未経験の方でも「植物が好き」「自然の中で働いてみたい」という想いがあるなら大歓迎です。ぜひ求人情報ページもご覧ください!
それでは、次回の更新をお楽しみに。
みなさんこんにちは!
長池庭園、更新担当の中西です。
前回は、造園プロセスの流れやヒアリングから設計、施工、アフターケアに至るまでの実践的なお話をしました。今回はその続編として、さらに一歩踏み込み、「実際の施工事例」や「お客様との協働」、「今後の造園業界のトレンド」などについてご紹介します。造園がどのように暮らしに寄り添い、時代に合わせて進化していくのか、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
造園の魅力の一つは、何気ない空きスペースが“見違える空間”へと変化していくことです。
ビフォー: 既存の植栽が伸び放題で雑草が多く、庭として活用できていない状態
アフター: 動線を整理し、季節ごとに異なる花が咲く植栽を配置。ウッドデッキや小さなベンチを設置して、家族がくつろげる憩いの場へ
こうした変化は、単に「綺麗になった」「おしゃれになった」だけではなく、「ここに住む人の生活や想いを映し出す空間づくり」を目指した結果です。
植木屋祐では、お客様にもできるだけ積極的に関わっていただくよう心がけています。
苗木の植え付け体験: お子さまでも挑戦できる簡単な植栽作業を一緒に行い、「庭を育てる楽しみ」を実感していただく
メンテナンスレクチャー: 剪定や芝刈りのちょっとしたコツをお伝えすることで、ご自身で庭の成長を見守る喜びを感じてもらう
「庭を持つ」ということは、「植物と一緒に暮らす」ということ。職人だけではなく、お客様も一緒に育み続けるからこそ、愛着の深い庭が完成します。
日本庭園の伝統技術を大切にしながら、あえてコンクリートやガラスといったモダン素材を組み合わせることで、古き良き意匠と現代建築が調和した空間を演出することが可能です。
石畳や飛石 × 照明デザイン
竹垣 × ガラスパネル
既存の家屋や建築様式、さらにはお客様のライフスタイルに合わせ、伝統とモダンの融合を図るのも、私たちの得意分野です。
庭の照明や自動潅水システム、センサーで土壌の湿度をチェックして適切に水やりを行う仕組みなど、IT技術を活用した“スマートガーデン”は、忙しい現代人の強い味方です。
タイマー式灌水: 手間をかけずとも枯れにくい、いつでも元気な植物が育つ
スマホ連動のライトアップ: 帰宅前にスマホ操作でライトをオン。夜の庭も安全に
こうした先端技術も取り入れながら、自然のリズムとのバランスを保つことが今後の造園業のカギになっていくと感じています。
先端技術が増えても、最後はやはり「人」の力が大切です。
石や木材の細かな加工、石組みの繊細な角度の調整
植物ごとの植え付けタイミングや剪定方法
そうした職人の長年の経験や勘は、AIでは補いきれない領域。だからこそ植木屋祐では、技術はもちろん、「人柄」を重視した採用を行っています。一緒に働く仲間に求めるのは、「ものづくりが好き」「自然や植物が好き」という心からの想い。
私たちの庭づくりは、職人とお客様とがひとつのチームとなって完成するからこそ、生き生きとした空間が生まれるのです。
日本には四季折々で移ろう豊かな自然と、それを愛でる文化があります。
地域イベントやオープンガーデンの開催
各種ワークショップでの植栽やアレンジメント体験
SNSやオンラインサロンでの造園知識の共有
造園を「一部の人だけが楽しむ特別なもの」ではなく、「誰もが気軽に取り入れられる文化」にしていきたい。そのために、私たちはイベント参加や情報発信、地域との協力なども積極的に行っています。
今回は、具体的な施工事例やお客様との協働、さらに伝統と最新技術を掛け合わせた造園スタイルについてご紹介しました。造園業の未来はどんどん広がっています。そして、その中心にはいつも“人”がいます。
庭を創り出すのも人、庭を愛するのも人。だからこそ私たちは、「人柄」を何よりも大切にしながら、これからも新たな価値を創造していきたいと考えています。
次回は、「お客様が安心して庭づくりを任せられるまでの流れ」と題して、特に費用面や工期、アフターサポートなど、皆さんが気になる具体的なポイントを掘り下げていきたいと思います。
どうぞお楽しみに!
長池庭園では、一緒に働いてくださる仲間を引き続き募集中です!
未経験でも植物や自然が好きな方歓迎
職人技術を学びたい方、IT技術と融合した新しい造園に興味がある方
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それでは、次回の更新をお楽しみに。